建替えに伴う引越しでは「荷物の扱い」がポイントに!「量」と「置き場所」に着目

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旧宅を取り壊し、その後新たに家屋を建て直す「建替え工事」では、引越しが2回発生します。その際ポイントになるのが「荷物の量」と「荷物の置き場所」です。できるだけ不要なものを処分し、荷造りが楽になるようにしたいですし、それでも荷物の保管場所に困るようならどうしたらいいか、ということも気になりますよね。

今回はこの、建替え工事の引越しに関わる「荷物」問題に焦点を当てて解説します。

建替え工事の引越し、ポイントは?

現在の家屋を一度取り壊して、新たに建築し直すことを「建替え」といいます。

旧宅の「解体工事」、新居の「新築工事」と2種類の工事が続き、その間住む家がなくなってしまうので、仮住まいの手配が必要になります。

このとき、引越しが2回発生するということにお気づきになりましたか?

「旧宅から仮住まいへの引越し」「仮住まいから新居への引越し」という2回です。

解体工事の業者選びから始まって、ローンを組んだり新居の設計を考えたり…という大忙しのなか、2回の引越しがあるということは、相当多忙になることは想像に難くないですよね。

引越しでのポイントのひとつとして、「荷物をどうするか」という点があります。荷造りの段取りや不用品の処理方法、仮住まいにどの程度持っていくのか…

忙しいなか、効率よく作業を進めていくために引越しの流れに沿って、荷物の扱い方を見ていきましょう。

建替えの引越し、荷物の扱いの重要ポイント

仮住まい探しの時期と重なる荷造り

建替え工事の間の仮住まい生活というのは、どのくらいの長さになるのでしょうか。

解体工事・新築工事の両方があるため、数か月~1年は見ておかなければいけないでしょう。

この期間を長いと思うか短いと思うかは人それぞれですが、その間生活の基盤である「住まい」が変わってしまうということは、いろいろと不便が予想されます。旧宅から仮住まいに何を持っていくか、ということも大きなポイントとなるでしょう。

仮住まいを探す期間と、引越しのための荷造りをする期間はかぶります。そしてこの期間には解体工事着工までというタイムリミットがあります。多忙ななか、いかに効率よく手際よく、荷造りをしていくかということを考えなければなりません。

まずはモノの整理をしていくことからスタートです。

モノの整理・廃棄

引越しの荷造りの際には、まずモノの要不要を見極めて選別し、いらないものはどんどん捨てていくことから始めます。そうして極力モノの総量を減らしてから荷造りすると効率的なのですが、建替えの引越しの荷造りでは、さらにシビアさが求められます。

というのも、仮住まいはたいていの場合、旧宅より狭いからです。旧宅は戸建住宅、仮住まいはアパートということが一般的でしょうから、戸建の収納スペースの感覚でアパートにすべてのモノを持ち込むと、全然入りきらないということが予想されます。そっくりそのまま家財道具を移すのは無理、と思っていた方がよいでしょう。

また、荷物が多ければその分引越し費用もかさみます。必要最低限の荷物で引越しに臨むのがベストといえます。

捨てなくてもいいものまで捨てる必要はもちろんありません。どうしても入りきらないものに関しては、別の対策について後述します。

不用品処分の方法

実際に出た大量の不用品、どうやって処分したらいいのでしょうか。

一般ゴミとして処分

家庭ゴミとしての「燃やせるゴミ」や「大型ゴミ」で、自分で処分するのがもっとも安上がりです。普段のゴミ捨てと同じように分別し、有料ゴミ袋に入れて捨てるだけです。

ただ、大型ゴミの場合は収集の日程や数量の限度があらかじめ決められている自治体も多く、なかなか一気に捨てられないということもあります。コストは低めでも、効率としてはよくないというデメリットが考えられます。

そういう場合の対策として「ゴミの細分化」という方法があります。大きなゴミもできる限り細かく分解してしまうのです。切り刻んでもいいし、解体してもいいでしょう。小さくなれば燃やせるゴミ・燃やせないゴミの袋に入れて処分できます。

このとき役に立つのが、レシプロソーという小型の電動のこぎりです。チェーンソーのように大きなものではないうえ、刃が前後に動いて切断するため扱いやすいのも嬉しい工具です。通常は木材用ですが、刃を替えれば金属も切断できてしまいます。

清掃工場・リサイクルセンターへ持ち込む

自分自身で自治体の清掃工場やリサイクルセンターに持ち込むのも、比較的安上がりな方法です。特に大型ゴミに関しては収集に来てもらうよりも、持ち込んだ方が格段に安いということもあります。

フリマ・オークションサイトやリサイクルショップを利用する

ゴミではなく、まだ使えるものに限りますが、フリマやオークションサイトを利用したり、リサイクルショップに持ち込んだりという方法もあります。

自分には不要でも、まだまだ必要としてくれている人がいるかもしれません。値段がつくかどうかはわかりませんが、つけばついたで儲けものと思いましょう。

不用品回収業者に依頼する

自宅まで来てくれて、分別不要で「すべて」持って行ってくれるのが不用品回収業者です。ただし、これは比較的コストが高めであるため、どうしても荷物の整理が引越しに間に合わないときなどの最後の手段と思っていた方がいいでしょう。

その他

仮住まいに持って行って新居に移ってから徐々に捨てるという手もあります。これも、どうしても間に合わなかったときのための保険手段ですね。

荷物を分けて荷造り

荷造りは、時間に余裕があって可能なのであれば、仮住まいに持っていく家財道具と、新居に持っていく家財道具を分けて行いましょう。そうすれば仮住まいに運び込む荷物の量を減らすこともできます。

注意すべきポイントしては、新居用に荷造りしてしまったものは、仮住まいの生活中には使えないであろうという点です。仮住まいでは使わなくてもいいものを見極めて選ばなければならないですね。

また、荷造りの際には「どのダンボールに何が入っているか」がしっかりとわかるようにしておきましょう。仮住まいの荷物、新居の荷物の違いがわかるようにしておくのはもちろんのこと、仮住まいは何かとあわただしい生活になることも予想されるので、すぐ使いたいものがすぐ出せるような荷造りにしておきたいところです。

引越し

いよいよ引越し、モノはうまく減らせたでしょうか?

どうしても仮住まいに全部入りそうにない…そういうときのための対策もいくつかありますよ。

引越し業者に荷物を預かってもらう

引越し業者によっては、「建替え引越しプラン」のようなものを用意しているところもあります。仮住まい中に、新居に運ぶはずの荷物を預かってくれるというサービスです。

非常に助かるので、こういったプランのある業者を選ぶことも視野に入れておくといいでしょう。

トランクルームを利用する

引越し業者ではなく、トランクルームのような荷物の一時預かり場所を借りる、という方法もあります。仮住まいや新居に近い場所にあるかどうか、探してみてください。

まとめ

・荷造りを楽にするためにも、荷物の総量は極力減らすべき。不用品の処分方法を把握して、どんどん断捨離を行おう

・それでも荷物がいっぱいの場合は、引越し業者の一時預かりサービスやトランクルームを利用して、新居完成までの荷物置き場所を確保しよう

2回の引越しを乗り越えれば、晴れて快適な新居生活が待っています。不用品をどんどん捨てて、身軽に引越ししましょうね。

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